「アラフォーパパが本気で作ったコーヒー&スコーン」
不甲斐ない仕事ばかりしてきた男3人で始めた茅場町のバターロール専門店。そこの店長として働き3年間で成長した私は、かねてからの夢であった独立を決意した。
バターロール専門店ではひとつの武器を磨き上げようと、バターロール1本で勝負してきたが、成長した今なら二刀流ができるはず。それならば、1本は19年磨き続けているコーヒーだ。だがもう1本はバターロールじゃ面白くない。
あの苦しい時代に食べて衝撃を受けた「スコーン」という武器にしようと決めたのだった。
パンの要領で様々な小麦やバターを集めて試行錯誤するも、衝撃を受けたスコーンを超えられない。完全に行き詰ったが、毎日遅くまで本気で向き合ってきたパン屋時代を思い出した結果、食べてくれる人の事を一心に考え、見つけたピースは「卵」だった。
ザクザクの食感と、しっとりやわらかい口当たりが完全に調和し、コクと甘みのあるあの時以上のスコーンが完成した。今までの飲食店経験があったからこそ辿り着いた答えだった。
不器用な男の第二ステージが幕を開けました。
